レーザ点火とは
レーザー点火とは、小型半導体レーザの開発によって検討され始めた、新たなロケットのエンジン点火手段です。
レーザーを点火薬に直接照射することで点火を行います。
従来用いられてきた電熱線を用いた方法では、電気的外乱の影響の対策として、安全装置をロケットに搭載する必要がありました。しかし、レーザ点火装置は電気的外乱の影響を考慮する必要が無いため、安全装置をロケットに搭載する必要がありません。その結果、ロケットに出来た空き容量に推進剤などを搭載できるため、ロケットの飛翔体としての性能向上が見込めます。また同時に、安全装置分のコストダウンにも繋がります。

研究内容
現在、宇宙空間での固体モータへのレーザ点火が検討されています。
しかし、深宇宙環境では輻射放熱によって宇宙機が低温になるため、レーザ点火方式の固体モータを実装するには低温環境におけるレーザ点火装置の信頼性評価が必要となります。
そこで本研究室では、点火薬が低温である際のレーザによる着火特性を明らかにする研究を行っています。
